鶴見医師に聞く「気圧変化の体調不良についてのお問合せ」について
今回はメールマガジン購読者の方よりお問合せ頂いた内容を、鶴見医師にお答えいただきました。
質問内容
「気圧や気温の変化により、偏頭痛や体調不良を起こしやすい人がいます。
元々の体質で仕方のないものでしょうか?
食生活や生活習慣の改善など注意すべきことが有れば教えていただきたいです。」
体調不良の原因はプラスイオンにある
気圧が低い時や寒冷前線が通過する時、ほとんどの人は具合が悪くなります。例えば、頭痛、疲労感、関節痛、倦怠感、不眠、呼吸困難、無気力、不安感の増強と言ったような症状が出やすくなります。
これは何故でしょうか?
その理由は低気圧や寒冷前線通過で、体中のマイナスイオンが減ってプラスイオンが多くなるからです。
こうした気象条件下では、神経痛、喘息、脳卒中などの発生率が高くなることが医学的に知られています。
アラブやイスラエル地方では春から秋にかけて南風が吹きます。
この風は人々のマイナスイオンを奪い、疲労感を増幅させ、不安感を抱かせます。アルプス地方のフェーン現象やイタリアのシロッコ(暑い南風)も同様な症状を起こします。いずれも、体中のマイナスイオンが減ってプラスイオンが多くなった結果なのです。
では、プラスイオンが多く発生する場所はどこでしょうか?
答えは下記の通りです。
1. 排気ガス | 2. 工場から出る煙 | 3. 汚染された河川や酸性雨 | 4. ダイオキシン |
5. 農薬 | 6. 食品添加物 | 7. ホルムアルデヒド | 8. 有機リン酸塩 |
9. 飛行機(空中にいるとなお増える) | 10. 高層マンションの上階(高層階) | 11. 病院 | 12. 異常気象や低気圧 |
特に今回注目していただきたいのが、高層マンションの上階はプラスイオンが多く発生する場所だということです。高層階に住むことの健康被害については次のような調査結果が有名です。
東海大学医学部講師の逢坂文夫先生は、1988年から2008年の間に高層マンションに住む妊婦を対象に調査をしました。結果は以下の通りです。高層階であればあるほど流産・死産率は上がるということもわかりました。
流産・死産率(対象は高層マンションに住む約1,600人による)
1~2階は6.88% | 3~5階は5.6% | 6~9階は18.88% | 10階以上は38.9% |
プラスイオンがマイナスイオンよりも多い環境下では体中の細胞が酸化します。そのため、自律神経や内分泌系や免疫系や循環器系は著しく悪化しますし、精神異常を起こし他人への暴力行為も多発すると言われています。
高層マンションの上階に住む、つまり、プラスイオンが多い環境に長時間いることが、このようなデータとなった要因と考えられます。
他にも、飛行機に乗る時間が長ければ長いほど、病院にいる時間が長ければ長いほど、プラスイオンが多い環境にいる時間が増えるので、病気になるリスクが高くなると言えます。
以上のことから、高層階に住んでいる人、飛行機に乗る時間が長い人、病院で働いている人や入院している人は、生活習慣病などの慢性病はもちろん、難病、奇病、がん、認知症になりやすくなるので対策が必要です。
プラスイオン対策とマイナスイオン(ホルミシス)の効果
鶴見クリニックで提案しているプラスイオン対策は、ホルミシスが出ている下着やシートを活用していただくことです。何故、ホルミシス製品を推しているのか。その理由は、ホルミシスとマイナスイオンには密接な関係があるからです。
1937年に出版された『内科診療の実際』で、空気陰イオン(マイナスイオン)には鎮静作用が、空気陽イオン(プラスイオン)には興奮作用があり、血圧、脈拍、呼吸、血糖値、白血球など多くの生理学作用の増減に関係すると報告されました。他にも、信州の上山田にある病院は、アルツハイマー病の半数がマイナスイオン療法で改善したと発表しました。その後、マイナスイオンに関する研究が次々に発表され、効果が実証されています。このことから、マイナスイオンが多く、プラスイオンが少ない環境にいると健康になることがわかってきました。
1983年、アメリカのトーマス・D・ラッキー博士は微量放射線について調査しました。その結果、微量放射線は健康増進、若返り、疾病治癒促進、症状緩和するものだということがわかりました。この微量放射線を『ホルミシス』と命名しました。日本にはそのホルミシスを活用しているという文化があります。それはラジウム温泉での湯治です。有名な場所ですと鳥取県にある三朝温泉、秋田県にある玉川温泉、山梨県にある増富温泉などがあります。ラジウム温泉は微量放射線がたくさん放出しており、所謂ホルミシスの温泉で、体の不調改善や健康増進目的でたくさんの方が利用しています。
さて、マイナスイオンはどこに存在するのでしょうか。それは水や植物がたくさん存在する滝の近くや森の中に存在しています。マイナスイオンの波長は、自然の中にある水や植物の波長とほぼ一致します。また、自然の一つである地面(土)にもマイナスイオンと同じ波長をもつものが存在します。それは微量放射線です。先述の通り、高層マンションに住むのなら高層階より低層階の方が住むのに適していると言えるのは、地面に近ければ近いほど健康になりやすいからなのです。地面(土)が持つ微量放射線、つまりはホルミシスが大きく関係します。
マイナスイオンの素晴らしさは上記の通りですが、住む場所や働く場所を変えるのは、非常に困難と言えます。
高層階や飛行機、病院以外にもプラスイオンが発生する場所はいくつもあります。そのため、きちんと対策する必要があります。最初に書いた異常気象や低気圧による体調不良も、『プラスイオン過剰、マイナスイオン低下』による酸化が原因となのです。