鶴見医師に聞く「腸内環境を整えて免疫力アップ」について
腸には小腸と大腸とあります。
いずれも、人間にとって不可欠な臓器です。
特に、最近話題になっているのが小腸の免疫力です。
小腸には十二指腸、空調、回腸とあります。いずれも極めて重要な働きをしてますが、免疫力を出すのは回腸です。
この回腸には、全身の70%ものリンパ節が密集しているため、集合リンパ節といいます。
リンパ節はリンパ液のステーションで、免疫を作る重要な機関。
その集合リンパ節が全身の70%も占めるため、小腸が免疫の中心と言われるようになってきました。
また、集合リンパ節と並んで重要な免疫装置が回腸には存在します。
それはパイエル板です。
パイエル板には、Tセル、Bセル、キラーTセル、NK細胞など、あらゆる免疫を出す物質がひしめき合っています。
かような免疫装置の中で最近最も注目されているのがNK細胞です。
NK細胞は、自然免疫の中心的存在で、細菌やウイルスを破壊しやっつける物質なので、これが体に多く出現している時は健康とされています。
このNK細胞を見つけたのは、日本の仙道富士郎という方。仙道富士郎先生は山形大学学長で1974年にNK細胞の存在を突き止めました。同時にNK細胞の存在を見つけたのがアメリカのハーバマンという学者でした。それ以来「NK細胞が体に出現さえすれば病気はしない」とすら言われるようになって来ました。
では、NK細胞はどうしたら毎日出現するのでしょうか?
それこそ、食生活を良くすることに尽きるようです。
食生活を正し、想いを正し、ライフスタイルを正すことこそNK細胞を十分に出す方法でありました。NK細胞のみならず、集合リンパ節にある強い免疫物質もです。
特に、食生活を改善することくらい、重要な免疫強化法はありません。
では、どのように改善すれば良いのでしょうか?
ナチュラルハイジーングループの提唱している健康を獲得する3要素は、大いなる提言となるので提示します。
1.プラントフード中心
プラントフードとは、植物性の食事を摂り、動物性を摂らないことをさします。
2.ローフードを多く食す
ローフードとは生食のこと。ただ、ローフード100%は現代の人間には無理があり過ぎます。豆や茸や海藻や芋は生で食べることは少ないからです。そこで、私は、ローフードを50%、加熱食を50%が良いと考えます。加熱食も勿論プラントフードでです。
3.ホールフード
ホールフードとは、全体を食べることをさします。例えば、リンゴなら、皮も実も食べるし、人参なら、葉っぱも食べることをさします。しかし、ホールフードを実践するなら、無農薬でなくてはちょっと難しいかもしれません。その意味では日本でホールフードを実践することは大変難しいかもしれません。
この3つのスローガンこそいわゆるヴィーガンの食事なのです。 ヴィーガンの食事を続けますと、自然に、NK細胞が出現して人間を健康に導いてくれるのです。
動物性タンパク質を食べることは意外と怖ろしいことなのです。 肉、鶏卵、牛乳、チーズなどの動物性の食事を食べ続けますと、NK細胞は少しも出なくなるからです。