鶴見医師に聞く「意識改革が病気を治す」について
断食とヴィーガン食は病気治しには極めて有効ですが、もう一つ「意識を変えること」も大変重要なサポートとなります。それを裏付ける例をあげましょう。
胃がんが肝臓に転移して、もって半年という男性がいました。彼は、西洋医学の薬を一切拒否して、毎日散歩、日光浴、半断食、良いサプリメントの摂取を繰り返して生活すると同時に、意識も大きく変えました。とことんがんを忘れるようにしたのです。今まで人からよく、苦虫を噛み潰したような顔をしていると言われていたのを、意識してニコニコするようにし、人の批判や噂や悪口を一切封印し、他人をいたわる意識をつねに持つようにしました。さらに面白いテレビ番組を見て大笑いすることも心掛け、それを徹底しました。
すると不思議なことにがんは半年後に半減、一年後にはさらに半減し、三年後にはがんはあるものの元気に生活できるようになったのです。担当医から、「信じられないが、たまにこんなこともあるんですよね。肝臓に転移があってこんなにもつ人はあまり見たことがない」と言われたそうです。
このような例はあまりないと思うかもしれませんが、意識を変えると誰にでも起こりえることなのです。もちろん、食事の改善や質の高いサプリメント、ホルミシス温熱治療も、極めて必要だと思いますが、マイナス思考をプラスに切り替えることは、さらに重要な病気治しの大因子といえます。このような心の改善を意識改革といいますが、がんがあり転移があっても治っていく人は、その意識改革が上手くいった人なのです。
一般に、マイナス思考の強い人は、完治しにくい病気になりやすいのです。マイナス思考に陥る要因は二つあります。一つは自分自身の良くない意識からくるもので、不平不満、愚痴、文句、批判、悪口が多くなり、自分に甘くだらしなく、我儘で自己中心的になったりします。こうなると自分を律することができないため病気になりやすくなります。
二つ目は他者の行為によるもので、たとえば人から誤解されて悪く言われたり、不合理なことで中傷されたり批難されたり怒られたりした場合です。これによって引き起こされた悲しみや恐怖、不安などの強いストレスによって病気が生じるのです。一般にこのケースは大変多いと思います。心に傷を負いかわいそうですが、いつまでも引きずっていても埒があきません。どこかで払拭し、自分を変えて前進しないと病気は治らないのです。どうか思いきって、意識をプラス思考にチェンジしてほしいと思います。