鶴見医師に聞く「秋の恵みで免疫力アップ!健康を支えるおすすめ食材」

鶴見医師に聞く「秋の恵みで免疫力アップ!健康を支えるおすすめ食材」

皆さん、こんにちは。
秋が深まり、季節の変わり目を迎えていますが、いかがお過ごしでしょうか。秋は豊富な旬の食材が私たちの体を支えてくれる素晴らしい時期です。
今日は、健康維持に欠かせない秋の食材と、その効果についてお話しします。ぜひ、日々の食生活に取り入れていただきたいと思います。


秋の代表的な食材といえば「かぼちゃ」。
かぼちゃはβ-カロテンが豊富で、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは粘膜や肌の健康を守り、免疫力を高めてくれる大切な栄養素です。
また、抗酸化作用も強いため、細胞の老化を防ぎ、生活習慣病の予防にもつながります。さらに、かぼちゃの食物繊維は腸内環境を整え、便秘の改善にも効果的です。
スープや煮物にして楽しんでみてはいかがでしょうか。


次に注目したいのは「さつまいも」。
さつまいもはビタミンCを多く含んでおり、加熱しても失われにくいのが特徴です。このビタミンCは風邪予防だけでなく、コラーゲンの生成を助け、肌の弾力を保つためにも重要です。
さらに、さつまいもにはカリウムも豊富に含まれており、塩分の排出を促して血圧の調整をサポートします。体を温めながら、内側から元気を引き出す力強い食材です。
また、皮にあるヤラピンの存在。ヤラピンは、腸に入り、食べたものの毒素を吸着し、大便にする力の極めて強い食物繊維。このお陰で、大腸癌始めあらゆる癌の予防になります。
それ故、サツマイモは、皮ごと食べましょう。


「きのこ」もまた、秋の味覚の一つで、特に健康効果が注目されています。
きのこ類にはビタミンDが多く含まれ、カルシウムの吸収を助けて骨の健康を保つのに役立ちます。加えて、きのこに含まれる多糖類(β-グルカン)は免疫細胞を活性化し、がん予防や感染症対策にも有効とされています。
また、茸だけにあるとされるエルゴチオネインと言う物質は、最近極めてクローズアップされて来ました。エルゴチオネインは、細胞内のミトコンドリアに直結し、ミトコンドリアを活性化する物質と判明したからです。
それ故、茸を食べるとミトコンドリアが活性化され、体は極めてエネルギッシュになるとわかってきたのです。
日々の料理に簡単に取り入れられるので、ぜひ積極的に摂取しましょう。


最後に「りんご」。りんごにはペクチンという水溶性食物繊維が含まれており、腸内の善玉菌を増やし、消化を助ける効果があります。
昔は、不溶性食物繊維が重要視されて来ましたが、最近は水溶性食物繊維がより重要と言われてます。その理由は、水溶性食物繊維は、糖尿病や高血圧や高脂血症と言った生活習慣病の予防になるからです。その作用は不溶性食物繊維よりはるかに強い。
今は、まず水溶性食物繊維、ついで不溶性食物繊維を取る時代なのです。ちなみに、水溶性食物繊維は、リンゴ以外はとにかく、海藻に多いです。
また、りんごのポリフェノールは抗酸化作用があり、動脈硬化や心疾患の予防にも役立つと言われています。毎日の食事にりんごを加えることで、消化器の健康をサポートしながら、病気予防にもつながるでしょう。
 
これらの食材を取り入れることで、季節の変わり目に負けない強い体を作ることができます。
秋は夏の疲れが出やすい時期でもありますが、しっかりと抗酸化な栄養素を摂り、内側から体を整えることが大切です。自然の恵みを生かし、健康的な食生活を心がけましょう。
   

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