鶴見医師に聞く「心が疲れたと感じたら... 今すぐできるセルフケアのすすめ」

こんにちは、最近、なんだか気持ちが沈む、やる気が出ない、夜ぐっすり眠れない--そんなことはありませんか? 2月は寒さのピークを迎えると同時に、日照時間が短く、心にも影響を及ぼしやすい時期です。「冬季うつ」という言葉があるように、気温や光の変化で自律神経が乱れ、気分が落ち込むこともあるのです。
とはいえ、ちょっとした習慣を取り入れるだけで、心は驚くほど整います。今回は、すぐに実践できる「心のセルフケア」についてお伝えします。

1. セロトニンを増やす食事を意識する
心の安定には「セロトニン」という神経伝達物質が大きく関わっています。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、不足するとイライラや不安感が増え、逆に十分に分泌されると気持ちが安定しやすくなります。
セロトニンを増やすためには、トリプトファンというアミノ酸を含む食材を意識的に摂ることが大切です。
例えば、バナナ、大豆製品(豆腐・納豆・味噌)、ナッツ類、発酵食品(ぬか漬け・キムチ・豆乳ヨーグルト)など。特に発酵食品は、腸内環境を整えることでセロトニンの分泌を助けてくれます。
「心の健康は腸から」と言われるように、食べるものを変えるだけで、気分の浮き沈みをコントロールできるのです。

2. 朝の光を浴びて体内時計を整える
現代人は、スマホやPCのブルーライトの影響で、体内時計が乱れがちです。朝起きたら、まずカーテンを開けて太陽の光を浴びることを習慣にしましょう。これだけで、セロトニンの分泌が活性化し、1日を前向きにスタートできます。
また、朝の散歩や軽いストレッチをするのも効果的です。「最近、やる気が出ないな」と思ったら、まずは朝の光を意識してみましょう。

3. 「デジタルデトックス」で脳を休める
情報過多の時代、私たちの脳は常にフル回転しています。スマホやSNSを見ていると、無意識のうちに膨大な情報を取り込み、脳が疲れてしまうのです。
これを防ぐために、「デジタルデトックス」を試してみてください。例えば、寝る1時間前はスマホを見ない、休日は意識的にネットから離れる、といったシンプルな方法でOKです。特に寝る前のスマホは、自律神経を乱し、睡眠の質を下げる原因になります。
「頭がなんとなくモヤモヤする」「考えがまとまらない」というときは、一度スマホを手放して、脳に休息を与えてみてください。

4. 「書く」ことで心を整える
頭の中がごちゃごちゃしているときは、紙に書き出してみましょう。「ジャーナリング」と呼ばれる方法で、思いついたことをそのまま書くだけでも、心がスッキリしてきます。
また、1日を振り返って「今日よかったこと」を3つ書く習慣をつけるのもおすすめです。「小さな幸せ」を見つける習慣ができると、自然とポジティブな思考が育ちます。

5. 「温める」ことでリラックス効果を高める
心と体はつながっています。ストレスが溜まると、無意識に体もこわばり、血流が悪くなります。そんなときは、意識的に体を温めることが大切です。
おすすめは、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かること。38~40℃のお湯に10~15分ほど入るだけで、副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなります。さらに、湯船に天然塩やホルミシス効果のある鉱石を入れると、デトックス効果が高まり、体の緊張が和らぎます。
「最近疲れが取れない...」と感じるときは、ぜひ温活を取り入れてみてください。

おわりに
心と体は密接に関係しています。特に2月は寒さや環境の変化で、自律神経が乱れやすい時期。「なんとなく不調」を感じたら、無理せず、自分を労わる時間を持ちましょう。
春はもうすぐそこです。心と体を整えて、穏やかな気持ちで新しい季節を迎えましょう。

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